女たちの都~ワッゲンオッゲン~

スタッフ

禱映(監督):林業を経て27歳で映画の世界へ。2003年、井筒和幸監督の『ゲロッパ』に参加。『パッチギ!』『フラガール』のラインプロデューサー、『パッチギ!LOVE&PEACE』と『キトキ!』でプロデューサーを務める。『キトキト!』では脚本を兼業。映画プロデュース業の傍ら、自ら劇団を主宰。2002年、『サークルゲーム SURVIVAL2』にて監督デビュー。意欲的に演出活動に取り組む一方、ワークショップ講師など、後進の人材育成にも積極的に参加。将来の映画業界を担う心意気十分な人材である。
禱監督からのメッセージ:東北の震災以降、いや、それ以前から感じていた日本の閉塞感。そんな中、少しでも笑い、少しでも希望の見える映画を作れないか。日常にある笑いを描き人々に元気を与えるような映画を・・・。都会の便利な生活だけが人生ではない。田舎の人間味溢れる生活の中にこそ、本来人間が生まれ持った喜怒哀楽がある。中でも笑いの持つ力は凄まじい。何があっても笑っていれば物事は好転する。観た人たちが明日も頑張ろうと思える力、コメディーには人々を明るくする力がある。そう信じてこの映画を創りました。今回のキャスティングについては、ほぼ百点に近いくらい満足しています。ベテラン俳優の皆さんは、ある時は僕の想像以上の演技をし、助けていただきもしました。またある時は、ひとつのシーンをつくりあげるために、時間をかけて話し合う事もありました。そんな試行錯誤の末、とてもくすくす笑える映画になりました。
福田智穂(企画):1975年上天草市生まれ。いくつものアルバイトを経て、スーパーのレジスターとなる。スーパーが葬祭センターになると聞き、おばちゃん達とスーパー倒産を防ぐためダンスチームを結成、存続を願い魂のダンスを踊るが、あっけなく葬儀場に変わってしまう。しかし、この事がこの映画の基になる。そして天草ケーブルテレビに入社。高校生の時、興味本位で応募した『天才!たけしの元気が出るTV』のお笑い甲子園にて準優勝する経歴あり。天草ケーブルテレビを退社し東京の映画学校へ入学。そこで、禱監督、脚本家・南えるとに出会い、この映画を企画。
福田智穂さんからのメッセージ:天草が衰退していく理由が、交通が不便だからとか、天草には何にもないからとか、言う人が沢山います。自分もそう思ってましたが、とても栄えていた時代があったのは公然の事実です。そう考えると、時代の流れは勿論ありますが、不便な環境や土地が衰退都市にさせたのではなく、全ては人間の考え方行動が衰退都市にさせてしまっていると言う事をこの映画で伝えたかった。天草には「からゆきさん」の歴史があります。そして、それは海外に出稼ぎに行った『悲しい女性』と表現されている場合が多いです。私自身、天草で生まれ育ち感じた事は、女性たちは悲しみながら出稼ぎに行ったのではなく、「生きる為に」行ったのだと感じています。そして、その人達の中には「私が、家族を幸せにする!」と前向きな気持ちで向かった人もいるはずです。女性の力強さ、激しい生命力を天草の女性に強く感じ、熊本の女性を「肥後猛婦」と言う理由がよくわかります。今回、主人公の弓枝が遊郭を使って地域活性を図った理由は、いやらし意味ではなく、人間の本能的な活気を取り戻す為の人間覚醒花街復活なのです。ハイヤが遊郭で踊られていた時代は男も女も生命力が強く、本気で闘っていた時代です。そんな時代を再認識するのをまさに本能的に感じやってのけます。女性の決断力の早さ、負けない根性、根拠のない前向きさ。この時代に一番必要な女性の強さを表した映画が完成することができたと思っております。